2018年2月17日 (仮訳)中欧に広範に分布する新種Bacidina mendax、およびコナハリイボゴケ属の新組み合わせ Czarnota, P. & Krzemińska, G. 2018. Bacidina mendax sp. nov., a new widespread species in Central Europe, together with a new combination within the genus Bacidina. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/bacidina-mendax-sp-nov-a-new-widespread-species-in-central-europe-together-with-a-new-combination-within-the-genus-bacidina/E0DB1E6B90CE470DE9B15DBAA54F5DB3 [Accessed February 17, 2018]. 【R3-04861】2018/2/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スロバキア、チェコ、ポーランドなどで採集された地衣の一種を検討し、Bacidina mendaxとして新種記載した。 本種は形態的に複数の同属他種と類似しており、従来混同されてきたが、種内変異の大きい単一の種として認められた。 また、分子系統解析の結果を基に、新組み合わせB. pycnidiataを提唱した。 Slovakia, Považský Inovec, Tematíske Kopce, between Lúka Village and Tematísky hrad Castle (新種) Bacidina mendax Czarnota & Guz.-Krzem. 語源…嘘つきの(他の種に類似することから) 【よく似た種との区別】 Bacidina adastra 樹皮生地衣である 形態的に類似している(誤同定されてきた) 子器のサイズの範囲が重なる 子実下層が無色 粉子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり子器が肉色、ベージュ色、帯桃黄褐色、帯褐色、灰褐色、鈍い灰黒褐色で時に斑状なのではなく淡桃色~暗青黒色など様々でしばしば斑状 本種と異なり子器縁部が子器盤よりも淡色なのではなく帯桃色で銀青色または暗褐色の斑点を有する 本種と異なり地衣体が不明瞭~不規則な疣状または不均一な痂状ではなく粉芽状~厚い痂状 本種と異なり子実上層がいくぶん帯桃色~オリーブ褐色ではなく無色~僅かに帯緑灰色または銀青色 本種と異なり子実上層が部分的にK±紫褐色ではなくK陰性またはK+鈍色または橙褐色、K±帯紫色 本種と異なり外被層が僅かに帯桃橙色または褐色~オリーブ褐色なのではなく無色~帯緑灰色、銀青色 本種と異なり外被層がK+鈍色または灰黒褐色で時に部分的にK±紫褐色ではなくK陰性またはK+鈍色または橙褐色、K±帯紫色 本種と異なり外被層の菌糸が繊維菌糸組織状ではなく偽柔組織状 本種より外被層の菌糸の幅が広い 本種と異なり粉子が糸状でいくぶん直線状または僅かに通常上半分が屈曲し、いくぶん鉤状なのではなく糸状でいくぶん直線状~僅かに屈曲する Bacidina caligans 樹皮生地衣である 形態的に類似している(誤同定されてきた) 子器のサイズの範囲が重なる 地衣体の発達が乏しいことがある 子実下層が無色 外被層の菌糸が繊維菌糸組織状 粉子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダ、ドイツなどにおける分布が知られている 本種と異なり子器が肉色、ベージュ色、帯桃黄褐色、帯褐色、灰褐色、鈍い灰黒褐色で時に斑状なのではなくベージュ褐色、帯赤褐色、褐色~帯黒褐色で時に斑状 本種と異なり子器縁部が子器盤よりも淡色なのではなく通常子器盤より暗色または”excluded” 本種と異なり地衣体が不明瞭~不規則な疣状または不均一な痂状ではなく不規則~ふけ状の小粒状~粉芽状でゴニオシストからなる 本種と異なり子実上層がいくぶん帯桃色~オリーブ褐色ではなく無色~淡褐色 本種と異なり子実上層が部分的にK±紫褐色ではなくK陰性またはK±帯桃色~紫褐色 本種と異なり外被層が僅かに帯桃橙色または褐色~オリーブ褐色なのではなく褐色 本種と異なり外被層がK+鈍色または灰黒褐色で時に部分的にK±紫褐色ではなくK±紫褐色 本種より外被層の菌糸の幅が広い 本種より粉子が短い 本種と異なり粉子が糸状でいくぶん直線状または僅かに通常上半分が屈曲し、いくぶん鉤状なのではなく糸状で強く屈曲する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidina delicata 樹皮生地衣である 形態的に類似している(誤同定されてきた) 子器のサイズの範囲が重なる 子実下層が無色 外被層の菌糸が繊維菌糸組織状 本種と異なり子器が肉色、ベージュ色、帯桃黄褐色、帯褐色、灰褐色、鈍い灰黒褐色で時に斑状なのではなく類白ベージュ色、ベージュ色~橙ベージュ色 本種と異なり子器縁部が子器盤よりも淡色なのではなく同色 本種と異なり地衣体が不明瞭~不規則な疣状または不均一な痂状ではなく微細な小粒状~粉芽状でゴニオシストからなる 本種と異なり子実上層がいくぶん帯桃色~オリーブ褐色ではなく無色 本種と異なり外被層が僅かに帯桃橙色または褐色~オリーブ褐色なのではなく無色 本種より外被層の菌糸の幅が広い 本種より粉子が短い 本種と異なり粉子が糸状でいくぶん直線状または僅かに通常上半分が屈曲し、いくぶん鉤状なのではなく糸状で強く屈曲する Bacidina neosquamulosa ポーランドに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している(誤同定されてきた) 子器のサイズの範囲が重なる 地衣体が疣状のことがある 子実下層が無色 外被層の菌糸が繊維菌糸組織状 外被層の菌糸の幅の範囲が重なる 粉子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダなどにおける分布が知られている 本種と異なり子器が肉色、ベージュ色、帯桃黄褐色、帯褐色、灰褐色、鈍い灰黒褐色で時に斑状なのではなく帯桃黄褐色、肉色、褐色、鈍灰褐色で時に斑状 本種と異なり子器縁部が子器盤よりも淡色なのではなく通常子器盤よりも暗色 本種と異なり地衣体が不明瞭~不規則な疣状または不均一な痂状ではなく小粒状の類鱗片状 本種と異なり子実上層がいくぶん帯桃色~オリーブ褐色ではなく無色、淡褐色、オリーブ褐色、鈍褐色で紫色を帯びる 本種と異なり子実上層が部分的にK±紫褐色ではなくK陰性またはK±帯桃色~鈍褐色で紫色を帯びる 本種と異なり外被層が僅かに帯桃橙色または褐色~オリーブ褐色なのではなく淡褐色~暗褐色 本種と異なり外被層がK+鈍色または灰黒褐色で時に部分的にK±紫褐色ではなくK±帯桃色~鈍褐色で紫色を帯びる 本種と異なり粉子が糸状でいくぶん直線状または僅かに通常上半分が屈曲し、いくぶん鉤状なのではなく糸状で僅かに屈曲するか時にいくぶん鉤状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidina phacodes スロバキアに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している(誤同定されてきた) 子器のサイズの範囲が重なる 子実下層が無色 粉子のサイズの範囲が重なる 外被層の菌糸が繊維菌糸組織状 外被層の菌糸の幅の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器が肉色、ベージュ色、帯桃黄褐色、帯褐色、灰褐色、鈍い灰黒褐色で時に斑状なのではなく淡桃色、肉色、帯桃黄褐色 本種と異なり子器縁部が子器盤よりも淡色なのではなく子器盤と同色~僅かに淡色 本種と異なり地衣体が不明瞭~不規則な疣状または不均一な痂状ではなく薄い~不規則な疣状~不均一な痂状 本種と異なり子実上層がいくぶん帯桃色~オリーブ褐色ではなく無色~淡黄色 本種と異なり外被層が僅かに帯桃橙色または褐色~オリーブ褐色なのではなく無色 本種と異なり粉子が糸状でいくぶん直線状または僅かに通常上半分が屈曲し、いくぶん鉤状なのではなく糸状でいくぶん直線状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidina arnoldiana ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルなどにおける分布が知られている ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Bacidina pycnidiata (Czarnota & Coppins) Czarnota & Guz.-Krzem. 旧名:Bacidia pycnidiata Czarnota & Coppins